2019年03月15日

アオナミ想 P

啓蟄・末候 2019/03/16 ~ 
「菜虫化蝶」  菜虫(なむし)蝶(ちょう)となる
       
             お気に入り  俳・歌・柳 壇  300
       
        < 俳 壇 >
               穴を出し 蟻一匹に庭動く       深見 けん二

               入試終わる 一家寛ぐ夕餉かな  (いずみ市)  遼

               卒業子 暮ゆく街に紛れけり    (高山市)  照 男
            
               恋雀 三つ巴なる屋根の上   (みやま市) 幻 草
                                                                            
        < 歌 壇 > 
                 雪解けの水の力に貰ひたる
                 三連水車の廻る安曇野      (愛西市) 二 男

                 受験絵馬とお礼の絵馬と入り乱れ 
                 梅月の社にとき移り行く      (豊田市) 松 里
                  
                 泣きながら別れし友と卒業し
                 その数時間後に予備校で会う  (東京都) 知 寧

                 ハイテクの集音気器付父が聞く
                 元恋人の母の囁き         (郡山市) 美 音
                                      
            *********************************************************************************

 < 虫食い川柳> 脳トレ -  エクササイス -   
  316
     *習さんの くしゃみも乗せて来る黄 ▢
     * トランプに イエローカード出す▢▢
     *軽々と ▢▢入国する黄砂
     *パスポート 持たずに▢▢降ってくる
     *半分に 切った▢ の黄の主張
     *黄信号 別れの ▢▢ しています
     * ▢れとも 止まれともいう黄信号
  
                    

     →砂  →準備   →不法  →黄砂  →卵  →予感

     →走  「黄」
 
 
 
P 「千曲川旅情の歌」     島崎藤村 

   
小諸なる古城のほとり            あたゝかき光はあれど        暮行けば浅間も見えず
雲白く遊子(ゆうし)悲しむ          野に満つる香(かおり)も知らず   歌哀し佐久の草笛(歌哀し) 
緑なすはこべは萌えず            浅くのみ春は霞みて         千曲川いざよう波の 
若草も籍(し)くによしなし          麦の色わずかに青し          岸近き宿にのぼりつ
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ)  旅人の群はいくつか         濁(にご)り酒濁れる飲みて
日に溶けて淡雪流る             畠中の道を急ぎぬ           草枕しばし慰む                    




Posted by あおなみ遊子 at 22:55│TrackBack(0)

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