2018年01月05日

アオナミ草子 232

小寒・初候(1/5 -1/9 ) = 「芹乃栄」セリ スナワチ サカヴ
                (芹がよく生育する)
 
「小諸なる古城のほとり」  -落梅集より-
                             島崎藤村

小諸なる古城のほとり          雲白く遊子(いうし)悲しむ
緑なすはこべは萌えず          若草も藉(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ) 日に溶けて淡雪流る

あたゝかき光はあれど          野に満つる香(かをり)も知らず
浅くのみ春は霞みて           麦の色わづかに青し
旅人の群はいくつか           畠中の道を急ぎぬ

暮行けば浅間も見えず          歌哀し佐久の草笛(歌哀し)
千曲川いざよふ波の           岸近き宿にのぼりつ
濁(にご)り酒濁れる飲みて       草枕しばし慰む

              
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 < 新春の画像情報 >
  

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 < 川 柳 >   一二枚 妻の怪しむ年賀状    (よしお) 

          賀状来ぬ 友を憂えて茜雲   (久 令)         

          賀状来て 戦友も一病ありと言う  (増 夫)

          それぞれの 賀状ににじむ生の詩  (利 夫)

          腰痛が 温水歩行に尻尾振る     遊 子



 < 虫食い川柳 >
  (前回の解答例)  c1. 凶 2. 活  3. 愛  4. 妻、孫  5. 子供、主人
 





Posted by あおなみ遊子 at 08:46│TrackBack(0)

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