2016年04月13日

遊子のエクササイズ - 143 -

143  < お気に入り歌壇 >

 あの人に逢ってみたいと想うとき 
 春の浜辺に貝が落ちてる       (愛 知)  勝 弘 

 地面近く咲く福寿草に飛び来たる
 虫の小ささされど輝く        (瑞浪市)  義 光

 おにぎりを一個携え丘ひとつ
 越えて来たりぬ雲雀を聞きに     (熊本市)  昭 子     
                
 シャーペンの芯を新たにするように         
 君は始める容易く恋を        (前橋市)  裕 香
 
143      < お気に入り俳壇> 

             手術終え 鮮明となる春景色     (川崎市) 良 子 
                                                        
             老い二人 小さく座る花見かな    (大分市) 利 夫  

             空襲の 烈火くぐりし春ありき     (東京都) 博 之
          
             言うまじく 老いには老いの春憂い  (東京都) 厚 保                                                                                                
 ******************************************************************************* 
    

 <季節の花 4 月> 〈 山吹の花 )
 
 ヤマブキは、北海道から九州の低山や丘陵地に普通に生える落葉の低木です。美しい山吹色の花が咲くので『万葉集』にも詠まれるなど、古くから観賞されてきました。
太田道灌が農家で蓑を借りようとすると、娘が蓑の代わりにヤマブキの枝を差し出しました。しかし道灌は『後拾遺和歌集』(1086年)の「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」(八重のヤマブキは雄しべが花弁に変化し、雌しべも退化したもので、実がならない。
 「実の=蓑は一つもありません」)の歌を知らなかったため娘に立腹します。後にその無知を恥じた話は有名です。この時代、すでに八重のヤマブキがあったことが、この逸話からわかります。
 ~ 八重咲きの山吹の花 ~
 枝が垂れ下がり四方に広がる 。 4、5月に桜が終わる頃に咲く。 
 一重の山吹は黒い実がなるが八重には実がつかない。
  雄しべも、雌しべも無い。何の為に咲くのでしょうか。
 また、どうやって繁殖するのでしょうか。

 「八重山吹」(左) と「山吹」(右)

 ・ヤマブキ全般の花言葉    「気品」「崇高」「金運」
*************************************************************************
    ~誕生花と花言葉の由来~ 

   誕生花の由来はギリシア・ローマの神話時代にさかのぼります。
   その頃、花や木々は神秘的な力や神からのメッセージを
   宿すものと考えられていたそうです。
   ギリシア・ローマの人達は、日々を司る神がいると信じていました。
   その神と花を結び合わせて暦にしたのが誕生花です。

   誕生日の花は、守護神のように自分を守り、
   幸福、愛、富をもたらしてくれるものだと信じられています。
***********************************************************************
・ 明るい黄金色の花が沢山咲くヤマブキ(山吹)は、サクラ(桜)ほどの存在感はないが、春の花の脇役として欠かせない存在感があり、自然を愛する日本人の心を古くから捉えてきた。

・ 画像ヤマブキ(山吹)の名の由来は、山の中に生え、花の色がフキ(蕗)に似て金色で美しいことからと、枝が細く弱々しく風になびいて揺れやすく、山を振り動かしているような風情から、古くは山振(やまぶき)の字があてられており、後に、これが「ヤマブキ(山吹)」に訛り変わったといわれている。

・ ばら科ヤマブキ属の落葉低木で、学名は「Kerria japonica」である。属名の「Kerria(ケリア)」は、19世紀のイギリスの植物学者「ケリ(Kerr)」博士の名前にちなみ、種名の「japonica(ジャポニカ)」は、「日本の」を意味している。

・ 日本や中国が原産で北海道南部から九州と広く分布している。開花時期は4月上旬頃~4月下旬頃。山吹色と呼ばれる鮮やかな黄色の花が咲く。夏に再び少しだけ咲くこともある。特に水辺を好んで生育している。

・ ヤマブキ(山吹)の黄色を濃くしたような黄金色の花は、平安時代から「山吹色」として親しまれ、江戸時代には「小判」の異名として「山吹色」が広く通用していた。イギリスでは「Yellow Rose(イエロー ローズ:黄色いバラ)」「Japan Rose(ジャパン ローズ:日本のバラ)」とも呼ばれる。

・ また、昔々、愛しあっていた男女が、世間のつまらない噂のため別れなければならなくなった。二人は自分たちの面影を一対の鏡に映して土に埋めて別れたそうだ。その後、鏡を埋めた場所にヤマブキ(山吹)が生い茂っていた。という伝説がある。これにちなんで、ヤマブキ(山吹)には、「鏡草(かがみぐさ)」、「面影草(おもかげぐさ)」の別名がある。

・ 万葉時代にもしばしば山振の字が当てられていおり、万葉集にはヤマブキ(山吹)を詠んだ歌が17首ある。
「山振の 立ちよそひたる 山清水 酌みに行かめど 道の知らなく」 高市皇子 (万葉集、巻2、158)
「花咲きて 実は成らずとも 長き日に 思ほゆるかも 山吹の花」  詠み人知らず
「蝦鳴く 甘南備河 かげ見えて 今か咲くらむ 山吹の花」    厚見 王

・  江戸時代の俳人で、紀行文「奥の細道」、「野ざらし紀行」で有名な松尾芭蕉が「ほろほろと 山吹散るか 滝の音」と詠み、また、江戸時代中期に活躍した著名な俳人炭太祇は、「山吹や 葉に花に葉に 花に葉に」と詠んでいる。
・  歌に詠まれた山吹の多くは八重咲きで、確かに実は出来ないが、現在、山や野原で普通に見られるヤマブキ(山吹)は五花弁の一重咲きが多く、こちらの方は実が出来る。
 
 ****************************************************************************** 
143   ・お気に入り川柳 
               
     許すこと 知って互いに丸く住む     (港 区)  峰 子
          
     ハードルを 越えれば明日の糧となる  (緑 区)  充 子
                
     程々の 幸せ肩の力抜く         (千種区)  今 子
                     
     去り際も チョー気持ちいい人だった   (気仙沼)   豊

     15歳の 号泣ならば大拍手        (新 潟)  祥 人 
        
< スポーツジム >  今週のエクササイズ
 
 月曜日 A 15:00 ゆったりストレッチ゚45  
 火曜日  13:15 アクア30
 水曜日 A 14:10 エアロビ45     
 金曜日   11:30 アクア30  
 土曜日 A       B 






Posted by あおなみ遊子 at 07:30│Comments(0)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL

http://ynami.mediacat-blog.jp/t115815