2016年03月19日

遊子のGエイジコーラス ー 136 -

  
 3 / 18(金)  ・練習会 18:00 
 1 Happy Birthday to you 2 わが歌  3 コキリコ節 4.ソーラン節 5.さよなら皆さま 
 6.斎太郎節 7.早春賦 8.朧月夜  9. さくらささくら 10. 春へのあこがれ 11 荒城の月
 12. モーツアルトの子守歌
 
 ・合宿の部屋割り  ・ 4月29日(金)→ 練習会なし
 ・Gエイジ掲示板 No.105
  ~今後の演奏スケジュール~
  (1) 3月26日(土)ラ・ファミリア訪問演奏  (2) 5月20日(金)「池下HARU」演奏
  (3) 6月14日(火) 名大病院「院内コンサート」 (4) 10月1日(土)名東福祉会館 
  (5)10月29日(土) 藤田学園「いこいの広場」 (6) 12月中旬 洋々園
  (7) 12月24日(土) 聖霊病院「聖夜ミサ」

 ・練習曲資料 41 「荒城の月」  <関連情報> cf. フジミタカ「天の神は見ている」
 ~ 荒城の月 ~ 歌詞解釈・通説の違和感                   
TBS系列の「サワコの朝」を見ているとお客のドナルド・キーンさんが日本の歌で好きなのは「荒城の月」ですと言いリクエストした。堂々たる男性歌手の「荒城の月」がテレビより流れた。

 荒城の月の歌詞の解釈、特に「光と影」「千代の松」「植うる剣」の解釈には、幕末の時代背景特に戊辰戦争と賊軍へと落とし込められた悲劇への理解が重要と考えます。
 通説では荒れた城跡に立ってみれば栄枯盛衰の城と人々が偲れ、人の世の今昔を歌った歌であるとされ、私もそう思っていたしその様な意訳が説明されていた。

 今、改めて歌って見た時単純な今までの通説とは違う解釈と感想を思った。
 特に3・11東日本大震災で福島・宮城の被害を思った時、幕末から明治時代の会津藩・仙台藩の悲劇と昭和まで続く官軍・賊軍の感情は抜き差しならないし悲劇と重なる。

(1)光と影
 1番と2番の歌詞に「昔の光いまいずこ」3番に「かわらぬ光」4番に「天上影」とある。
 これは一般的には夜半の月光と雲による影と説明されるが、私は「光陰矢の如し」あるいは「光景」の光と影、さらには光が栄華と平穏な日々であり、戦乱特に敗戦の残酷な現実は影であると感じる。
 漢詩によく出る春は光、影は秋(霜に照る月光)との対比もある。さらに光は仙台伊達藩の栄華と江戸期の松平会津藩の繁栄である。その対比からの戌辰戦争での残酷な敗戦が影である。

(2)植うる剣に照りそいし
 2番歌詞のこの部分の解釈は様々な意見がみられる。通説に多いい意見は戦の時(戦の最中)に地面に突き立てる刀の事を指すとの解釈である。
 私はその意見を取らない。兵士が突き立てる刀は同じであるが状況が違う。 
幕末から明治の仙台・会津への薩長・官軍側の報復と東北の各藩の家老達の処刑や大幅な減禄・新政府による冷遇人事には釈然としないものを持っていたはずである。
・鶴ケ城の傍らの松平容保の歌碑に「いく人の涙は 石にそそぐとも その名は世に 朽ちじと思う」とある。
 当時の会津・仙台の人々の気持ちを代弁している。公職特に旧制高校教授にあった晩翠には言いたくとも云えない気持ちもあったであろう。
 その様な戌辰戦争で破壊された城に立てば、戦に敗れる前の伊達家・松平家の栄華と敗戦との対比はより強烈であったろうと推察する。
 この様な背景で「植うるつるぎ」をみたとき、単に戦の最中に戦準備の為に地面に突き立てた刀とは思えない。
いわば「矢尽き刀折れた」 状態の方がぴったりする。
 永い籠城戦での折れた刀や、無念さの中で必死に刀を杖に立つ東北の人々の象徴的姿だと私は考えます。(今もじっと我慢するのが東北人である)

 (3)千代の松
 一般的に千代の松は老木を指すとの解釈である。しかし言葉通りでは面白くない。何か意味が有るのではないか?
 千代は仙台の旧名である。音にすると「せんだい」で同じである。伊達政宗が千代藩に入ってから改名した。説によるとそのいわれは漢詩にある。漢詩「同題仙遊観」に由来するとあるが、さらには家康へのあてつけ(家康が偉くても仙人にはかなわない)での命名とも言われている。
 晩翠は仙台人であり更には漢詩に造詣が深く当然仙台の由来を知っていたと推測する。
 千代(仙台)に込めた思いは単なる老木では浅く表面しか見えないし面白みに欠ける。時の権力者へのあてつけの仙台の松~千代の松~ならばしっくりくる。

 この様に思いながら荒城の月を歌ってみると、誠にジンとくるものがある。なるほど90歳で日本人になったドナルド・キーンさんの深い洞察と感性にさらに感動した。

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136   アーカイブ <名古屋ゴールデンエイジ・メールクワイヤー> 22年の歩み ㉓
    2011.3.10 ・「環太平洋ホノルルフェス」に出演 (15日までホノルル)
       3..26 ・福祉施設「ラ・ファミリア」訪問演奏 (中川区) 
       5.21 ・「コール・ラウラ」演奏会に友情出演 (徳川園)
       5.30 ・ 福祉施設「春日井リハビリ病院」訪問演奏 (春日井市)
      12.17 ・福祉施設「洋々園」訪問演奏 (西春)
      12.24 ・名古屋聖霊病院「クリスマス・イブ演奏」(昭和区)

・ 遊子の 脳トレ- エクササイズ
 < 虫食い川柳> ・・・ 珍答誤答は当たり前 ! 原句をあてる、正解を得るのが主目的ではなく、こ
             とばをいろいろ考える楽しみ。 原句よりすてきな句になることも !

  136     #246 母だけが 父の □ □ について行く 
        #247  □ □ 字の 花がなじまぬ仏間の灯  
        #248  原因は どうあれ □ が叱られる

                           #246 →  (頑固)
                                   
             顔2 #247 → (横文)  #248 → (兄)

                                                                                                       










Posted by あおなみ遊子 at 07:46│Comments(0)TrackBack(0)

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