2019年03月31日

アオナミ想 S 

春分・末候2019/03/31 ~
「 雷乃発声」 雷(かみなり)乃(すなわ)ち声(こえ)を発(はっ)す

令和   初春の令月にして 気淑く風和ぎ
       梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす
         万葉集 巻5(815~846)序文 天平2年(730)正月13日
        ***********************************
                   
     弥生・詩歌 
           
               輝きて 碧天統ぶる朝桜      門田 窓城
               
               楼門を 潜りて見上ぐ大桜     岸野 幸子 
                                                                               
               立ちまよふちりをしづめて桜花
               雨の後こそ色まさりけれ       樋口一葉
              
               木のもとの花に今宵は埋もれて              
               あかぬ梢を思ひあかさん       西行法師
  

      お気に入り  俳・歌 壇  303
               
               微風は 化粧にまさる春の風   (枚方市) 昭 夫

               明日出会ふ 子らの名前や夕桜        尚 子
 
               手習いのさくらさくらの琴の音の               
               きこゆるここち今三分咲き      (福 岡) 澄 江

               遠くより眺め近づくことなかれ
               深山桜も恋しき人も          (三重県) 亜妃子

            *********************************************************************************

 < 虫食い川柳 脳トレ -  エクササイス -   
  331 
    * 母さんは 忙しいのが▢▢です
    *▢ らない 普通の日々が里にある
    *何もかも ▢▢ にできる凄い人
    * ▢▢ みに スマホを持って四苦八苦
    *ホテルには 普通に置いてある ▢▢
    * 一時間 並んだ▢ は普通です
    *スカートの ▢▢ の丈で揉めている
     
  
                    
331
     →普通  →飾   →普通  → 人並  →聖書  →味

     →普通  「普通」
   


4.01  
 

 「仲春例月 時和気晴」 春2月、季節は穏やかで空気は澄んでいる
  王 義之 (303 - 361)    張 衡 (78 - 139)
   (永和9年・353年の詩集・序文)     張 衡「帰田賦・文選巻15」
  

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2019年03月25日

アオナミ想 R 

春分・次候 2019/03/26 ~
「桜始開」  桜(さくら)始(はじ)めて開(ひら)く
 
             お気に入り   「俳・歌 壇」   302
       
        < 俳 壇 >
               地雷なき 国に暮らして土筆摘む     かずや
                        
               春浅し 表情かたしサーカス嬢        湊  松峙 

               サーカスの 少年の汗宙に跳ぶ     太田 常子                        
                                                                            
        < 歌 壇 >                                
               差しかけてくれてゐるらしバス停に
               隣りの傘ははつか傾き          (町田市)知 子
               
               人類が初めて宇宙へ飛び立った
               そんな感じで告白したい         (横浜市)大 樹  

               「またね」って嘘にも変わる残酷な
               言葉残して君は立ち去る        (たつの市)章 子

               ばら一輪挿され明るい玄関で
               門出と言われる退職の朝        (東京都) 公 正
                     
            *********************************************************************************

 < 虫食い川柳 脳トレ -  エクササイス -   
  326 
   *膨らんだ 夢漂って▢ れない
   *いい夢を 見たくて▢変えてみる
   *いい夢を 見るはずだった▢▢布団     
   *若返る ▢ をCMかき立てる
   *夢見てた ▢▢ な時間持て余す
   *のど自慢 ようやく▢ が鳴った夢
   *亡き▢ に 夢の中でも叱られる

  
     
  
                    
326
     →眠  →枕   →羽根  → 夢  →自由  →鐘

     →妻  「夢」
 
 

R326  


  

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2019年03月20日

アオナミ想 Q

春分・ 初候   2019/03/21 ~       
「雀始巣」 雀(すずめ)始(はじ)めて巣(す)くう

      弥生詩歌             
               悟ること なくて信心彼岸来る     深見 けん二

               朗報の 来ずかたくりのはなの反り     耕

               渾身に投げ打つ網のひろがりて 
               真冬川面の光掴みぬ            と 志

      お気に入り  「俳・歌 壇」      301

      < 俳 壇 >
               朗報を 遺影に告げている祈り    (鳥羽市)  たみ子

               燃え尽きる ために追加の薪を割る (蒲郡市) 義 昭
                                                                            
      < 歌 壇 >                   
                 腰痛の治りし記念に百五十歩
                 川辺の桜ほころぶを見る   (羽島市) 芙紗子

                 買い渋り買い渋り来し補聴器に
                 飛び込んでくる行事の美声 (春日井市)準 侑

                 祝日に国旗掲げる習はしが 
                 わが町内に一軒となる    (天白区) 昌 子                    
            *********************************************************************************

 < 虫食い川柳 脳トレ -  エクササイス -   
  321 
   *酒粕になって二度目の▢ に就き                   
   * 進む酔い ▢▢ くさい標準語                              
   *虫が好かぬ 日頃が▢で絡みだす
   * ▢▢ 日に 聞きたくはない八代亜紀                       
   * ふる里の 訛りが▢ を注ぎに来る                          
   * 子どもには 未来 ▢ には酒がある    
   *居酒屋に ▢▢ のゴミ箱がある

     
                      
     →職  →面倒   →酒  → 禁酒  →酒  →俺

     →人生    「酒」
  
Q 326 


  

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2019年03月15日

アオナミ想 P

啓蟄・末候 2019/03/16 ~ 
「菜虫化蝶」  菜虫(なむし)蝶(ちょう)となる
       
             お気に入り  俳・歌・柳 壇  300
       
        < 俳 壇 >
               穴を出し 蟻一匹に庭動く       深見 けん二

               入試終わる 一家寛ぐ夕餉かな  (いずみ市)  遼

               卒業子 暮ゆく街に紛れけり    (高山市)  照 男
            
               恋雀 三つ巴なる屋根の上   (みやま市) 幻 草
                                                                            
        < 歌 壇 > 
                 雪解けの水の力に貰ひたる
                 三連水車の廻る安曇野      (愛西市) 二 男

                 受験絵馬とお礼の絵馬と入り乱れ 
                 梅月の社にとき移り行く      (豊田市) 松 里
                  
                 泣きながら別れし友と卒業し
                 その数時間後に予備校で会う  (東京都) 知 寧

                 ハイテクの集音気器付父が聞く
                 元恋人の母の囁き         (郡山市) 美 音
                                      
            *********************************************************************************

 < 虫食い川柳> 脳トレ -  エクササイス -   
  316
     *習さんの くしゃみも乗せて来る黄 ▢
     * トランプに イエローカード出す▢▢
     *軽々と ▢▢入国する黄砂
     *パスポート 持たずに▢▢降ってくる
     *半分に 切った▢ の黄の主張
     *黄信号 別れの ▢▢ しています
     * ▢れとも 止まれともいう黄信号
  
                    

     →砂  →準備   →不法  →黄砂  →卵  →予感

     →走  「黄」
 
 
 
P 「千曲川旅情の歌」     島崎藤村 

   
小諸なる古城のほとり            あたゝかき光はあれど        暮行けば浅間も見えず
雲白く遊子(ゆうし)悲しむ          野に満つる香(かおり)も知らず   歌哀し佐久の草笛(歌哀し) 
緑なすはこべは萌えず            浅くのみ春は霞みて         千曲川いざよう波の 
若草も籍(し)くによしなし          麦の色わずかに青し          岸近き宿にのぼりつ
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ)  旅人の群はいくつか         濁(にご)り酒濁れる飲みて
日に溶けて淡雪流る             畠中の道を急ぎぬ           草枕しばし慰む                    


  

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2019年03月10日

アオナミ想 O

啓蟄・次候 2019/03/11 ~ 
「桃始笑」桃(もも)始(はじ)めて笑(さ)く
                  お気に入り  俳・歌・柳 壇 299
      
        < 俳 壇 >
               大夕日 背に復興のパイプ打つ    (新潟県)完 石

               瓦礫にも 明日を告ぐる大夕焼け   (宮城県)松 柏
              
               仮設にも 孤独死のあり冴返る    (宗像市) 勝 明

               掃除機を 掛けつつ歌ふ早春賦    美濃部 治子
                                                            
        < 歌 壇 >                    
                    震災に遭いしピアノ奏でられ
                    鎮魂の音は海の底まで    (豊明市)久 子
                                  
                    春風に和毛をまとふ猫柳
                    我を呼び止め元気かと言う (豊橋市) 昌 宏

                    そこだけにひと足早く春がきて                   
                    いるような黄の帽子の群れ    (平塚市) 真希子
                  
                    暁(あかとき)の かはたれ時に 島陰を
                    漕ぎにし船の たづき知らずも   万葉集 巻20-4384                      
            *********************************************************************************

 < 虫食い川柳> 脳トレ -  エクササイス -   
  311
   *一行の メールに ▢ を荒らされる    
   * ▢ うばう 暴れん坊の春嵐
   *荒れた日の ▢▢液の日記帳
   *ブログ炎上 ▢▢ の無責任
   * ▢▢ で 鼻息荒い冬タイヤ  
   *歳時記を 荒らす地球の▢▢▢
   *荒れた分 今は ▢▢ で恩返し


                    
311 
     →胸  →傘   →修正  →匿名  →雪道  →温暖化

      →介護  「荒れる」

         
O 311           早春賦                                                        
        

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2019年03月05日

アオナミ想 N

弥生・初候 2019/03/06 ~ 
「 蟄虫啓戸」 蟄(すごもり)虫(むし)戸(と)を啓(ひら)く

                   お気に入り  俳・歌・柳 壇 298
      
        < 俳 壇 >  トランペット 高く吹き終え卒業す   (瀬戸市) 洋 子

               卒業証書 丸めて覗く未来かな    (東京都) かずや
  
               朗報の 来ずかたくりの花の反り   (秋田市) 耕

               一輪の 梅に寡黙の顔集う      (岡崎市)ゆきひろ 
     
                                                            
        < 歌 壇 >        
               別れ際しっかり眼(マナコ)とどめたく
               まっすぐ見れど君はうつむく      (東京) 和 生

               さ夜なかにめざむるときに物音たえ 
               われに涙のいづることあり         斎藤茂吉

               かの時に言ひそびれたる大切の
               言葉は今も胸に残れど           石川啄木

               雨音にあれこれ思い出したから
               真夜中だけど前髪を切る       (名古屋市)亜 澄
 
            *********************************************************************************

 < 虫食い川柳> 脳トレ -  エクササイス -   
  306
*言いなりに ならぬ▢▢ が叩かれる             
*▢▢▢ の 子を叱るのに要る勇気                
*病院に ▢▢ をいつも連れて行く              
* ▢ を 選んだ勇気ある夫                 
* ▢▢ んで 出した勇気はすぐ冷める
* ▢▢する 度に勇気をくれた詩                 
* ▢▢ の 勇気がなくてまだ一人                                 
                 

                    
306 
     →勇気  →思春期   →勇気  →私  →酒飲  →挫折  →一言  「勇気」

         
N  惜 別
     
  

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