2017年06月22日

c あおなみ草子・Gコーラス 213

 夏至・ 初候(6/21 - 6/25) =「乃東枯」
              なつかれくさ かるる 

  < 名古屋ゴールデンエイジ・メールクワイヤー >
   ~ 当面の予定 ~
   名大附属病院「院内コンサート」   9月19日
   秋の合宿 長野県「平谷温泉」 9月29日、30日

  ~ コンサート情報 ~
  6月23日 レジェンド・クラシックス コンサートツアー2017 白川ザ・コンサートホール
  6月25日 ワーグナー歌劇 「タンホイザーとアラベラ」 白川ザ・コンサートホール
  6月25日 グリーン・エコー 第59回 演奏会  市民会館フォレストホール
  6月30日 ふるさとの空~日本の歌とオペラの世界 宗次ホール

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    お気に入り 俳・歌・柳 壇   
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     < 俳壇 >  アカペラで 唄い出したる蛙かな  (南足柄市) 優

           しかと切る 玉露のしづく青葉の夜  (枚方市  賢

           一滴を 待って嗜む新茶かな    (西尾市) 栄

           睡蓮の 池の余白を雨ぬらす   (北名古屋市) ゆうや

           梅雨湿り 夢二の猫を抱く女    (江南市)  博

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遊子の「MY SONG」 ⓳ 「シクラメンのかほり」
            作詞・作曲:小椋佳 唄:布施明
  ~画像情報~
  

 昭和50年(1975)に布施明の唄で発表され、大ヒットした。
・ この歌では、タイトルと歌詞の1か所に「かほり」という言葉が使われています。この歌がヒットしていたころ、香りは旧かな(歴史的仮名遣い)では「かをり」と書くのが正しく、「かほり」はまちがいだと、国語学者など旧仮名に詳しい人たちから指摘されました。

・ シクラメンという花のあとなので、かほりは当然香りだと受け取られたわけです。
 そのうち、作者の夫人が佳穂里という名前だと知られるようになり、それなら『シクラメンのかほり』は実は「シクラメンの佳穂里」だろうということで、旧かな誤記問題は影を潜めました。

・ ただ、「かほり」に香りのニュアンスを持たせたとすると、まちがいが1つ出てきます。シクラメンの花には、匂いがまったくといってよいほどないのです。
 シクラメンはシリア、トルコ、ギリシアあたりが原産地ですが、花にやや不快な匂いがあったため、ヨーロッパで園芸植物として育てられているうちに、匂いがしないように品種改良されたからです。

・ 日本に入ってきたのは明治時代で、英名のsow breadをそのまま訳して、ブタノマンジュウと名付けられました。これはオオイヌノフグリほどではありませんが、花のイメージとまるで違うひどい命名です。
 その後この和名が使われず、シクラメンとだけ呼ばれるようになったのは、シクラメンのためにまことに喜ばしいことです。

・ 『シクラメンのかほり』がヒットしてから、香りのあるシクラメンを求める声が高まりました。花卉技術者が努力を重ねた結果、今では香りのあるシクラメンができています。


  

Posted by あおなみ遊子 at 10:23Comments(0)TrackBack(0)